鴻池運輸、インドで鉄道コンテナ輸送事業拡大

鴻池運輸、インドで鉄道コンテナ輸送事業拡大

グループ企業が車両9編成を順次投入、需要取り込み図る

鴻池運輸は10月17日、グループで鉄道コンテナ輸送事業(CTO)や自動車輸送事業(AFTO)を展開しているインドのJoshi Konoike Transport & Infrastructure(ジョシ・コウノイケ・トランスポート・アンド・インフラストラクチャー、JKTI)が11月から新たに鉄道コンテナ輸送用車両9編成を順次投入し、経済成長が著しいインドの鉄道輸送の需要を取り込むためCTOを拡大すると発表した。

JKTIはインドで日系物流企業として初めて本格参入したCTOに関し、2017年3月に運行を開始。現在は西インドの主要3港(ナバシェバ港・ピパバブ港・ムンドラ港)とデリー首都圏近郊のパートナー運営のICD(インド政府認定の専用施設)ファリダバッドを結ぶ区間でサービスを提供している。

従前の車両4編成から9編成を追加して全13編成に拡充し、車両数は180両(45両/編成)から585両へ約3倍に膨れ上がり、インド国内CTO業界の車両保有数は7位に躍り出る見通し。

既存ルートのサービス強化とともに、新しいルートをインド全土へ順次広げていく計画。

2070年までに温室効果ガスのネットゼロ達成を目標に掲げているインドでは、環境負荷低減のため鉄道輸送の需要が高まっている。貨物専用鉄道が整備されたことにより、トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトの加速が大いに見込まれている。こうした状況を考慮し、CTOを拡大してインドの事業をさらに伸ばしていくことを念頭に置いている。


JKTIの鉄道コンテナ輸送車両(鴻池運輸提供)

(藤原秀行)

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