現地勢との競争激化で収益厳しく
日野自動車が、中国でのエンジン生産から撤退する検討を進めていることが分かった。
子会社で現地のトラックや建設機械向けディーゼルエンジン製造を手掛ける「上海日野エンジン」を2025年中に清算、生産を終了する案が浮上している。
上海日野エンジンは04年、現地企業との合弁で発足した。日野自動車の中国での商用車事業は、現地勢との競争が激しく収益が厳しい状況が続いており、別の現地自動車メーカーとの合弁を見直すなど、体制の修正を迫られている。
同社は7月26日、中国でエンジン生産から撤退すると伝えた同日付の日本経済新聞の報道に関し「報道されている内容について検討を進めているが、決まっていることはない。発表すべき事実が決まった場合には速やかに公表する」との声明を発表した。
(藤原秀行)