年間130t、14.3%のCO2排出量削減見込む
ディーエイチシー（DHC）は7月31日、ウェルビーイング・ブランドとしての取り組みの一環として、商品配送時における梱包資材や輸送形態を見直し、物流品質の向上につなげる物流改善プロジェクトで、通販のユーザーや直営店への商品配送時に使用する配送箱や緩衝材などの梱包資材を、環境に配慮した素材に変更すると発表した。
8月から順次切り替える。今回の取り組みで年間130t、14.3%のCO2排出量削減につながるとみている。
具体的には、まず通販緩衝材を紙原料へ変更する。配送中に商品が傷付かないよう商品と段ボールの間に詰める緩衝材を、従来のプラスチック素材のものから、「適切な森林管理」に関する国際的なFSC認証取得の紙緩衝材に切り替える。
CO2削減効果は年間16.96tに相当する見通し。併せて、中身が動きにくく、商品形状に合わせた調整もしやすいことから、作業の効率化にもつながるという。
併せて、通販の配送箱も同じくFSC認証取得のものへ刷新する。箱の種類も14種類から8種類へ減らすとともに、デザインも青白のストライプ柄の物を廃止し、シンプルなデザインにする。年間79.32tのCO2排出量削減につながると見積もっている。
組み立てや解体もしやすいワンタッチ式を採用し、作業効率化も実現する。
加えて、直営店への商品配送にリターナブルBOX（エコビズボックス）を導入する。DHCは全国に95店舗の直営店を展開しており、直営店への商品配送時、従来は段ボールを使用していたが、200回繰り返し使える容器に変える。
リターナブルBOX は廃棄の手間もなく、年間33.68tのCO2排出量削減につながると想定。今回導入する2000個を繰り返し使用することにより約5年間で160tの排出量削減効果が見込まれるという。
左から通販緩衝材を紙原料へ変更、配送箱を紙原料へ変更、リターナブルBOX導入のイメージ（DHC提供）
（藤原秀行）
