グリーンエネルギー活用も対象
DHLグループは7月22日、中国の再生エネルギー開発企業エンビジョングループ(遠景科技集団)と、ロジスティクスソリューションにおける包括的な協力関係を促進し、持続可能性に関する目標の進展における相互協力を目的とした戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。
今回のパートナーシップはロジスティクスソリューション、環境負荷の低い持続可能な航空燃料(SAF)、グリーンエネルギー、「ネット・ゼロ・インダストリアル&ロジスティックパーク」の共同開発という4つの主要分野で構成。DHLグループのロジスティクスに関する広範な専門知識とエンビジョンの再生可能エネルギーソリューションに関する知識を融合させ、環境エネルギーへの取り組みを加速させるのが狙い。
契約を締結する(左から)DHLグループのトビアス・マイヤーCEO(最高経営責任者)とエンビジョングループのジャン・レイ(張雷)会長(DHLグループ提供)
SAFは本パートナーシップの最重点分野と位置付けている。DHLグループは2030年までの目標として、SAFの割合を30%まで高めると表明しており、エンビジョンはグローバル規模でSAFの供給を確保し、DHLにSAFを提供する。
併せて、エンビジョンは航空輸送部門の脱炭素化推進を継続するため、再生可能な原料供給源と技術の道筋の調査を担う。
(藤原秀行)