越境ECサイト運営のビィ・フォアード、DHLと輸送時の温室効果ガス削減で連携

越境ECサイト運営のビィ・フォアード、DHLと輸送時の温室効果ガス削減で連携

環境負荷低い航空燃料SAF活用

越境ECサイトを運営するビィ・フォアードとDHLジャパンは9月3日、環境負荷が低い持続可能な航空燃料「SAF」を使用して温室効果ガス排出量を削減する輸送サービス「GoGreen Plus(ゴークリーンプラス)」を利用する5年契約を締結したと発表した。

ビィ・フォワードが2021年6月にサービスサイトをオープンさせた海外輸送サービス「ポチロジ」はインターネットで見積もりから輸送依頼(国内引き取り、輸出手続き、国際輸送、通関など輸入手続き、現地輸送)までワンストップで対応できる。

年間約3万件の取り扱い実績を重ねており、書類封筒や小包のような小型の物から、パソコン、ピアノを含む楽器、自動車パーツ、美術品、家具、バイク、自動車、重機など基本的にはどのような物でも受け付けている。引っ越しのようなまとまった荷物にも対応している。

GoGreen Plusは、ポチロジサービスで請け負った全ての国際航空貨物に適用。その費用はサービス料金には転嫁されず、100%ビィ・フォアードが負担する。

ビィ・フォアードは2027年の上場に向けた環境問題への取り組みの第一歩として、社会の脱炭素化と持続的な発展に貢献することを目的に、CO2削減やカーボンニュートラルの取り組みを行うため、今回の契約締結に踏み切った。

ビィ・フォアードは世界207の国・地域の消費者らと取引があり、売り上げの大半が海外のため、DHLとの協業は業務上のマッチング度が非常に高く、双方の目的が合致、5年間の長期契約になったという。

GoGreen Plusは飲食店や家庭から出る廃食油、トウモロコシやサトウキビなどのバイオマス由来原料などを用いて生産されるSAFを使うことで、荷主企業が輸送に伴う温室効果ガス排出量を削減(インセット)できるようにしている。SAFは一般的な航空燃料のライフサイクル全体の排出量を最大80%削減できると見込まれており、業種・業態に関わらず、企業が環境問題に取り組めるのがメリット。


調印式典に出席したDHLジャパンのトニー・カーン社長(右)とビィ・フォアードの山川博功代表取締役


海外へ発送する自動車パーツを集荷している様子(ビィ・フォアードの東京・調布オフィス)

(藤原秀行)※いずれもビィ・フォワードとDHLジャパン提供

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