ウェザーニューズ、新たに内航船向けの海上気象サービス開始

ウェザーニューズ、新たに内航船向けの海上気象サービス開始

1kmメッシュで波予測、安全運航支援

ウェザーニューズは3月27日、独自に開発した高解像度の波浪予測モデルを活用し、法人向けの「ウェザーニュースfor business」で内航船向けの新たなサービスを同日開始したと発表した。

同社は創業以来、ばら積み船やタンカーなど、様々な国内貨物を海上輸送する内航海運会社の航海や荷役の安全確保を支援してきた。

 
 

近年は海上のネットワーク環境向上やスマートフォン普及に伴い、陸上の運航管理者や荷主だけでなく、海上の船長も詳細な波・風の予測をタイムリーに把握したいとのニーズが高まっているため、お天気アプリを企業専用にカスタマイズできる「ウェザーニュース for business」で初めて高解像度な海上の波・風など海象情報の提供に踏み切った。

新サービスは15日先までの各種気象・海象情報が確認できるほか、独自の波浪予測モデルで、日本の沿岸域を対象に、72時間先まで1時間ごとの有義波高を2kmメッシュの細かさで予測する。

予測モデルは精度評価の結果、気象庁の沿岸波浪予測と比べて約30%の精度向上を確認しているという。

併せて、全国の内航船が寄港する主要港湾や航路上のウェイポイント(変針点)における7日先まで1時間ごとの波の高さ・向きや、風向・風速などを最大1kmメッシュでピンポイントに予測。加えて、利用者は波や風の予測だけでなく、船の位置情報や台風の進路予測、海流、海面水温など、内航船の出発〜到着に必要な様々な海象情報を電子海図や気象衛星のマップ上に重ね合わせて確認することも可能。

内航船の航海に不可欠な航路上や港周辺の海象情報について、海上の船長と陸上の運航管理者や荷主が、各々のパソコンやスマホから最新情報を確認して連携を強化することで、内航船の安全運航や最適な配船計画作成につなげられると見込む。


72時間先まで予測可能な高解像度波浪予測モデル

 
 


7日先まで確認できるピンポイントの気象予測


港の構造物の位置を確認できる衛星モードのマップ


電子海図モードのマップに海象情報の重ね合わせも可能


パソコン版「ウェザーニュース for business」。マップ上から港や海上などピンポイント地点を選択し、7日先までの詳細な気象予測を確認が確認可能


パソコン版「ウェザーニュース for business」で電子海図のマップも確認可能

(藤原秀行)※いずれもウェザーニューズ提供

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