幹線輸送への導入を見据え、実運用上の走行性能を検証
トラックの自動運転システム開発を手掛けるロボトラックは4月10日、豊田通商、大塚倉庫、西濃運輸、福山通運とともに参加している任意団体(コンソーシアム9が、国土交通省「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業」の一環として、自動運転セミトレーラーの公道走行実証を実施したと発表した。
実施は今年2月。
セミトレーラーは、一般的なバン型トラックと比較して積載量が増加することに加え、物流拠点で積載貨物の積み込み・荷降ろし作業を走行から分離できることにより、停車時間の短縮や稼働率の向上が可能となり、物流効率を大幅に向上できると見込まれている。
今回の実証は、静岡県~愛知県の物流拠点間で走行し、車両性能や運行設計の観点から検証を実施。得た走行データを用いて自動運転技術の精度向上を図るとともに、コンソーシアム内の意見交換で得た運用面での課題を踏まえ、物流事業者との間で自動運転セミトレーラーのオペレーションを検討する上で活用する予定。

実証の総走行距離は約4400kmに上った。静岡市内の物流拠点~新東名高速道路の新静岡IC~東名三好IC~愛知県日進市内の物流拠点(うち、自動運転は新静岡IC~東名三好ICのみ)の間を走行した。

走行中の自動運転セミトレーラー

ハンズフリー運転中の様子
物流事業者が実際に運用している物流ルート上では、人工衛星から送られる位置情報の信号(GNSS信号)が遮断され自車位置の測位が難しくなる「トンネル内走行」、センサーの視認性が低下する「逆光シナリオでの走行」、全長16.5mの巨体を本線に合流させながら周辺車両に対する高度な認識・判断が要求される「合流」などを含む。
今回の実証走行により、難易度が高い状況下でも安定した走行性能を担保できていることを確認したという。
また、セミトレーラーの自動運転は、車両全長や連結構造に由来する操舵の複雑性、車線変更時における安定制御など、技術的なハードルが高いとされているのを考慮し、ロボトラックは独自のAIアルゴリズムと技術を駆使して自動運転セミトレーラーの技術開発を進めている。今回の実証で制御誤差を基準値内に抑えられていることを確認した。
ロボトラックはコンソーシアムに参画している各社と来年度以降の共同実証や商用化に向けての協力意思を相互に確認し、今後は自動運転の本格導入を見据えたルートや貨物の選定、物流事業者が抑えるべきアセットやケイパビリティの検討などを各社と連携して進めていく構え。
(藤原秀行)※いずれもロボトラック提供













