新たに車線維持支援システムの技術検証
日野自動車は10月17日、経済産業省および国土交通省が11〜12月にかけて実施する後続車有人システムの隊列走行公道実証に参加すると発表した。
高速道路でのトラック隊列走行の実現を目指し、 11月は登降坂区間やトンネル区間の多い上信越自動車道で「協調型車間距離維持支援システム(CACC:Cooperative Adaptive Cruise Control)」、12月の新東名高速道路では「車線維持支援システム(LKA:Lane Keep Assist)」を追加した新システムによる実証を行う。
CACCによって通信で先行車の制御情報を受信し車間距離を一定に保つとともに、LKAが道路の白線をカメラで認識してステアリングを自動制御。車線に沿った走行がしやすいよう運転を支援する。
日野はドライバー不足をはじめとする物流業界の抱える課題解決に向けた技術開発などを展開しており、トラックの隊列走行も有効な手段の一つと位置付ける。今回実証するCACCとLKAを活用した後続車有人システムは2020年ごろの技術確立を目指している。
(鳥羽俊一)
写真は日野自動車より