専用車両活用し23年度に売上高10億円目標、高齢者向け薬配達なども視野
岡山を地盤に交通・運輸事業を手掛ける両備ホールディングス(HD、岡山市)は2月5日、宅配事業に参入したと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大でEC利用が伸びていることなどに対応。現在手掛けているBtoBの物流に続く新たな収益源にするとともに地域への貢献も図る。2023年度に売上高10億円を目指す。
同社内で分社した「両備トランスポートカンパニー」が専用の軽車両を使い、「まごころお届け隊」と称してインターネット通販の商品などを扱う。EC事業者など6社と提携し、当初は3台で宅配をスタート。配送対象は岡山県内から広島にかけてのエリアで、今後は順次全国に拡大していきたい考え。
地域の高齢者向けに薬の配達や見守りサービスなどを提供することも視野に入れている。専用車両には女性社員が考案した明るいデザインをラッピングしている。
ラッピングした専用車両(以下、いずれも両備トランスポートウェブサイトより引用)
記念撮影に応じるスタッフら
(藤原秀行)