山梨・小菅村で飛行実験済み
ACSLは4月28日、ドローン関連事業を手掛けるコア(東京都世田谷区)と共同で、日本版GPS「みちびき」を使った高精度測位補強サービス「CLAS」(Centimeter Level Augmentation Service=みちびきセンチメータ級測位補強サービス)に対応した国産ドローンを開発したと発表した。
コアが新たに生み出した小型受信機「Cohac∞ Ten」を用いることで、CLAS受信機の大幅なサイズダウンに成功した。コアは同受信機をドローン向けサービス「Cohac∞ ChronoSky」として提供。インフラ点検や物流、防災・災害、測量などでより高精度な飛行制御が可能になり、従来以上に正確な画像撮影や物資輸送を実現できるとみている。
ドローンの利用シーンが増える中、正確な自己位置を把握することが重要となっている。ChronoSkyはリアルタイムに正確な撮影位置を求めて写真へ記録することができるため、空中写真測量を実施する際に地上に標定点を設置する必要がなく、大幅な作業の効率化が期待できる。正確な位置はみちびきのCLAS信号から求めることで特別な機材や通信ネットワークを追加しなくて済むのもメリット。
2022年3月には、山梨県小菅村で山間部における飛行試験を実施、CLASで事前の飛行計画に沿った精密な飛行が可能と確認した。
(コア提供)
(藤原秀行)