登録件数もコロナ前水準に、回復傾向持続
全日本トラック協会(全ト協)と日本貨物運送協同組合連合会が8月1日発表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、7月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比22.1%増の12万8690だった。
2019年5月以来、21年1月末まで前年水準を割り込んできた後は、同2月から18カ月続けてプラスを記録。新型コロナウイルスの感染拡大で大きく落ち込んでからの回復傾向が持続している。
情報件数自体もコロナ禍が本格化する前の19年7月(11万257)の水準に戻ってきた。
19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップして件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因。20年以降の件数激減はコロナ禍による国内外の経済情勢悪化が逆風となった。
一方、7月の求車成約件数は1.8%減の2万2604で、10カ月続けて前年を下回った。
7月の成約運賃指数(10年4月=100)は119で、前月比で5ポイント、前年同月比でも3ポイント上昇した。前年同月比では21年7月から13カ月連続のプラスとなった。
(藤原秀行)