位置情報活用した物流など向けイノベーション推進
企業や自治体の業務DXを支援するINDUSTRIAL-Xは8月30日、オランダのデジタル地図大手HERE Technologies(ヒアテクノロジーズ)とグローバルパートナー契約を締結したと発表した。
INDUSTRIAL-Xが運営している、DXを実現するための様々な経営資源(リソース)をワンストップで調達できるようサポートするウェブサイト「Resource Cloud(リソースクラウド)」で、ヒアテクロノジーズが所有する、車から収集した走行データや、地図を作成するための衛星画像などの世界中のデータに加え、クライアント企業が保有する独自の位置情報に関するデータを最大限に活用。様々なアプリケーションやサービスの創出を促進することを目指す。
(INDUSTRIAL-X提供)
昨年、ヒアテクロノジーズが日本を含むアジア太平洋地域の物流企業を対象に調査を実施した結果、半数以上の物流企業がリアルタイムの位置情報を使用した地図ベースのソリューションを活用して車両を追跡していることが分かった。多くの企業と連携してDX推進を行ってきたINDUSTRIAL-Xと、アナログ地図のデジタル化、位置情報DXの先駆者のヒアテクノロジーズが手を結ぶことで、車両にとどまらず幅広い領域で稼動と位置情報に関する様々な課題を解決できると見込む。
今後は「Resource Cloud」で、INDUSTRIAL-XがDX推進支援する顧客企業がIoTソリューションで取得したデータを、ヒアテクロノジーズがグローバルで提供する位置情報コンテンツやサービスと組み合わせ、必要な品物を必要な場所へ迅速に配送することや、旅行者が旅先の土地で行きたい場所へ円滑に誘導したりすることなどが可能になるとみている。
(藤原秀行)