グループ10社を統括会社の下にぶら下げ、結び付き強化図る
鴻池運輸は2月20日、空港内の接客や航空機の運航管理、グランドハンドリング(地上業務)などの空港関連事業の体制を4月1日付で再編すると発表した。
空港関連業務を担っているグループ企業の持ち株会社としての機能を、鴻池運輸本体から、グループの同事業を統括している子会社のNKSホールディングス(千葉県成田市)に承継。その上で、同社の社名を「鴻池エアーホールディング」(KAHD)に改称し、本社も東京都中央区銀座に移す。
4月1日以降は、KAHDの下にグループ10社がぶら下がる形となる。空港関連事業で各社の結び付きを強め、事業の成長を図る。
鴻池運輸は1991年に空港事業を開始。現在は国内主要7空港で業務を担っている。新型コロナウイルス感染拡大による旅客需要激減の影響を受けたものの、中長期的には成長が見込める領域と判断。事業基盤を強化し、サービスレベルの向上や採用強化、業務効率化の促進などにつなげる。
(藤原秀行)