サプライチェーン全体の生産効率化と環境負荷軽減目指す
江崎グリコは6月14日、食品・飲料企業5社が梱包用段ボール箱の原紙を共同調達する取り組みに7月から参加すると発表した。
サプライチェーン全体の生産効率化と更なる環境負荷軽減の取り組みを加速するのが狙い。
(江崎グリコ提供)
食品や飲料の商品を保護し、保管、輸送する重要な役割を担う段ボール箱は、昨今の環境意識の高まりにより、リサイクル率の高い包装資材として注目されている。一方、エネルギー価格の高騰や働き手の不足により、リサイクルシステムの維持が喫緊の課題となっている。
江崎グリコグループは、そうした状況を踏まえ、キリンホールディングス、サントリーホールディングス、永谷園、日清食品ホールディングス、ハウス食品グループ本社の5社が実施している、段ボール原紙の共同調達スキームに参加することを決めた。
江崎グリコグループは段ボール原紙の共同調達を始めるに際し、段ボール原紙の仕様変更、VMI(Vendor Managed Inventory=ベンダーによる在庫管理)倉庫の活用による物流効率向上など、様々な取り組みを進めてきた。段ボール原紙を共同調達することで調達領域を拡大、段ボール原紙の運搬効率化など効率的なサプライチェーンの実現と環境負荷の低減につなげていくことを目指す。
(藤原秀行)