青果の産地~消費地の配送網拡大、ネットスーパーなどの連携も視野
ハコベルは6月27日、青果物の配送を手掛けるやさいバス(静岡県牧之原市)が運営する地域の生産者と購買者をつなぐ生鮮共同配送システムと業務連携したと発表した。
ハコベルが協力して青果の配送網を拡大し、やさいバスの新鮮野菜をより多くの消費者へ届けられるようにしたい考え。
ハコベルは2015年10月以降、荷物を送りたい人と軽貨物ドライバーのマッチングサービス「ハコベル運送手配」を運営。各運送会社の非稼働時間や個人ドライバーを有効活用することで、低価格で高品質な配送サービスの提供を実現してきた。今年6月現在、運送の協力会社様も4万台を突破。ネットスーパーの食材や弁当、寿司などの短時間で届けることが必須な商品の配送も多く請け負っている。
やさいバスは17年3月、エムスクエア・ラボと鈴与が共同で創業した地域の生産者と購買者をつなぐ生鮮共同配送システム。地域の産地から消費地まで、最短でその日のうちに商品を届ける仕組みを構築し、生産者と購買者双方にメリットのある新しい流通システムを展開している。
今回の連携は主に、東京都内を中心とした軽貨物車両の待機時間を活用し、近郊の小売店にあるやさいバスコーナーや企業への青果物流網を構築していく考え。また、インターネットスーパーや食品の個配での連携も視野に入れ、より効率の良い新たな青果物流を実現させる構えだ。
やさいバスは今年6月初め時点で13都道府県、約60の配送ルートが稼働中。既に4月末からハコベルとの協業路線が稼働しており、千葉6ルート・東京1ルートで稼働している。今後は神奈川、茨城など順次配送エリアの拡大を続けていく計画。
(藤原秀行)※ロゴマークなどはハコベル提供