利便性向上図る
東武鉄道と東武ホテルマネジメントは11月9日、総合物流管理業務を行うオー・エス・エス(大阪市、OSS)と協働し、東京・浅草の浅草東武ホテルで訪日外国人観光客向けの国際手荷物配送サービスの実証実験を12月1日から2024年3月末まで実施すると発表した。
手荷物類を海外の自宅までワンストップで配送しているOSSの協力を得て、浅草東武ホテルに宿泊した外国人の手荷物を、ホテルから海外の自宅まで直接届ける。ホテルのフロントから海外の自宅まで手荷物類をワンストップで直接配送するサービスは、国内でも事例がほとんどないという。
土産や不要になった手荷物を持ちながら移動する手間がなくなり、旅行の利便性を高めることで訪日の機会増大に貢献できるかどうか見極めたい考え。
サービス利用のイメージ
本実証実験は東武鉄道が2021年から実施しているオープンイノベーションを活用した事業共創プログラム「TOBU Open Innovation Program」の採択施策として、国際手荷物配送に関するオペレーションの確認とサービスの市場性・収益性を検証するのが狙い。グループが運営している施設の付加価値向上や新規事業創出を目指す。
浅草東武ホテル外観
<サービスの主な流れ>
①ホテルのフロントでサービス利用を申し込み、配送手荷物のサイズや重さを計測
②本サービスの専用サイトで配送先情報の入力と配送料の精算
③ホテルフロントで手荷物を預かり
④ホテルからOSSへ手荷物を輸送
⑤OSSがお客様にユーザーに代わって国際手荷物配送の手続きを完了
⑥海外のユーザー自宅まで配送
(藤原秀行)※いずれも東武鉄道提供