駅からのラストワンマイル配送を構想
ドローン空路整備サービス「S:ROAD」を提供するトルビズオンは3月1日、熊本県湯前町で1月18日にJR九州商事と連携し、ドローンの配送実験に成功したと発表した。
配送物をドローンへ積載する様子
湯前町の「ユノカフェ」で注文を受けたケーキ丼4個(重量約800g)を、くま川鉄道の湯前駅付近に設置した専用離着陸設備「ドローンポート」から、ゆのまえグリーンパレスキャンプ場まで約2.5kmを空輸した。当日は「レベル2」(目視内における自動飛行)で実施した。当初は往復する予定だったが、雨天のため往路のみ実施した。
ユノカフェ提供のケーキ丼
飛行時の様子
トルビズオンによると、今回の実験は駅付近にドローンポートを設置して物資を配送したが、今後、駅に到着した物資を目的地までドローンで運ぶラストワンマイルの実用化を見据えての構想という。
実証実験を行った湯前町は、鹿や猪の生態調査といった森林調査の観点からもドローン活用を期待。会場となったキャンプ場をドローンの離発着地点として使い観光資源として活用していくことも検討しているという。
今後はJR九州商事とともに、湯前町から複数の自治体を巻き込んだ物流網を構築し、ドローン事業を推進していきたい考え。
(藤原秀行)※いずれもトルビズオン提供