グリコのシステム障害による出荷停止、通期の連結営業利益予想50億円下方修正

グリコのシステム障害による出荷停止、通期の連結営業利益予想50億円下方修正

「プッチンプリン」や「カフェオーレ」などの販売滞る、再開時期は未確定

江崎グリコは5月8日、基幹システムで4月に起きた障害の影響で自社グループのチルド食品(冷蔵品)やキリンビバレッジから販売を受託しているチルド商品の出荷がストップしている問題に関し、2024年12月期の連結業績予想を下方修正したと発表した。

出荷停止で商品の販売が滞っているため、売上高は従来予想の3510億円から3360億円に、営業利益は190億円から140億円などにそれぞれ引き下げた。

グリコは今後の対応について「現時点での出荷再開時期は未確定だが、システム障害の問題は特定できており、商品の安定的な供給に向け全力で改修作業を進めている。出荷再開のめどが立ち次第、あらためてご案内する」と説明している。

障害はグリコが4月、物流や出荷管理などを担う基幹システムを切り替えた際に発生。いったん出荷業務を再開したものの、システム上の在庫データが実際に物流センターで保管している数と合致せず、再び停止を強いられている。

お菓子の「プッチンプリン」や乳飲料の「カフェオーレ」などに加え、キリンビバレッジの「トロピカーナ」などの飲料も出荷停止に追い込まれている。

(藤原秀行)

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