NEDOプログラムに採択、広域インフラ点検などにも応用想定
ナイルワークスは5月30日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する「経済安全保障重要技術育成プログラム/長距離物資輸送用無人航空機技術の開発・実証」に、同社を含む国内7機関のコンソーシアムが実施予定先として採択されたと発表した。
同社など7機関はコントレイルズ、金沢工業大学、ザクティ、ジェイテクト、静岡理工科大学、ナイルワークス、ヤマハ発動機。
今後、「ハイブリッドVTOL機の技術開発と実証」を開始する。30~50kg程度の物資を最大1000km程度輸送できる、垂直離着陸可能な無人航空機技術の開発に取り組む。
離島間や洋上インフラへの物資輸送、送電線・パイプラインといった広域インフラ設備の点検、海上や山岳地域の要救助者捜索、災害時の被害状況調査などで無人航空機が活躍する社会の実現を目指す。
ナイルワークスは農業へのドローン導入を手掛けており、農業に特化した産業用ドローンの開発に注力している。農業分野で培ってきた飛行技術、制御技術、飛行評価の知見などを活用し、「ハイブリッドVTOL機の技術開発と実証」に協力する。
(ナイルワークス提供)
(藤原秀行)