市長がSkyDriveの事実上断念受け、会見で表明
大阪市の横山英幸市長は6月17日、スタートアップのSkyDriveが2025年の大阪・関西万博で実施を目指してきた、「空飛ぶクルマ」に旅客を乗せた商用飛行を断念したことを受け、市役所内で記者会見した。
横山市長は「手続きが可能な限りスムーズに進むように関係者がそろって準備してきたが、間に合わなかったので非常に残念」と述べた上で、「空飛ぶクルマが飛べないわけではない。(旅客を乗せない)デモフライトという方向で引き続き手続きが進んでいくと思う。ぜひ(来場者に万博での飛行を)自身の目でご覧いただいて、未来の移動についてより身近にイメージしてほしい」と呼び掛けた。
万博に向けては、SkyDriveのほか、ANAホールディングス(HD)、日本航空(JAL)、丸紅が空飛ぶクルマの運航を目指している。
横山市長は、SkyDriveに加えて、丸紅も万博で旅客を乗せた商用飛行を見送り、旅客が乗らないデモフライトをする方針と解説。一方、ANAHDとJALは引き続き、商用飛行の検討を進めていると指摘し、両社に対して手続きを継続するよう期待感を示した。
SkyDriveの「空飛ぶクルマ」のイメージ(同社提供)
(藤原秀行)