ダブル連結トラックの走行可能区間、9月に1000km超拡充へ★続報

ダブル連結トラックの走行可能区間、9月に1000km超拡充へ★続報

初めて首都高や阪神高速の湾岸線が対象、中国道なども追加想定

国土交通省は7月25日、一度により多くの荷物を輸送できる「ダブル連結トラック」が走行できる高速道路の区間を、現行の路線からさらに1000km以上拡充する方針を発表した。

同日、路線拡充案について、パブリックコメント(一般からの意見募集)を開始した。

路線拡充案は新たに、初めて首都高速道路や阪神高速道路の湾岸線の区間を対象に追加するほか、北海道でも道央自動車道や札樽自動車道で初めて設定。災害時のう回路としての機能を重視し、上信越自動車道や北陸自動車道、中国自動車道などの区間も加えている。実現すれば、走行可能路線は拡充前の約5140kmから約6330kmへ延びる予定。


路線拡充案(「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」資料より引用)

ダブル連結トラックは「2024年問題」対策の一環として政府が普及を後押ししており、大手物流企業を中心に、長距離輸送に投入する動きが広がっている。

国交省は対象路線を広げることで、さらに普及を加速させたい考え。9月2日まで意見を募った上で、9月中をめどに国交省から地方自治体などへの通達を改正することを念頭に置いている。

国交省によれば、ダブル連結トラックは今年3月末時点で物流企業16社が利用を申請、走行の許可件数は延べ414件に上っている。今後はSAやPAでドライバーが十分に急速できるよう、専用の駐車マスをさらに整備していくことなどが不可欠となる。

(藤原秀行)

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