26年竣工予定
三井不動産は8月30日、物流施設のほかオフィス・研究施設なども整備する新産業創造拠点「三井不動産インダストリアルパーク海老名(MFIP海老名)」を神奈川県海老名市で開発すると発表した。
社会のイノベーション・付加価値の創出の場となることを目指す。2025年4月に着工し、竣工は26年6月を見込む。
「MFIP海老名」には新日本空調が設備業界初の大規模テナント型の研究施設として、4階の1フロア(約9000㎡)に入居する。先進的な技術開発をさらに促進するため、新たな技術開発拠点「SNK EBINA Innovation X HIVE(エスエヌケイ・エビナ・イノベーション・クロス・ハイヴ)」として2027年度初頭の開設を目指す。
「MFIP海老名」完成予想イメージ
「MFIP 海老名」は海老名市役所周辺地区に位置し、小田急線・相鉄線の海老名駅から徒歩9分、JR相模線の海老名駅から徒歩11分。圏央道の海老名ICから約2.8kmで、東名高速道路へのアクセスも良好で物流拠点の集積地に位置している。
三井不動産はこれまで、物流施設の旗艦ブランド「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)」に加えて、物流用途にとどまらずオフィス・データセンターといった複合用途に対応できる施設として「三井不動産インダストリアルパーク(MFIP)」を展開してきた。
「MFIP海老名」はオフィスや職業訓練施設が入居している東京・羽田エリアの「MFIP羽田」(2019年竣工)に続いて2カ所目となる。
「MFIP海老名」は物流用途に加え、約半分がオフィス・研究施設といったマルチユーススペースで構成。全フロアに給排水設備を備え、積載荷重1.5t/㎡・天井高5.5m以上(4階のみ7.5m)、72時間対応の非常用発電機も導入する。
1フロアは約9000㎡、マルチユーススペースは約1000㎡の小割区画に対応し、空調・換気設備やフォークリフトも乗り入れ可能な環境を整え、テナント企業の幅広いニーズをカバーできるようにする。
「MFIP海老名」は三井不動産グループが北海道に保有する森林約5000haの木材を構造材や内装・仕上げ材の一部に使用する予定。「植える→育てる→使う」のサイクルを回すことで、持続可能な森林
経営による“終わらない森”創りにも貢献することを目指す。
新日本空調の新技術開発拠点は環境、エネルギー、原子力関連、施工などの技術開発や微粒子可視化、シミュレーション技術による問題解決ソリューションの提供などを担う予定。
開発した技術を中心に、新日本空調の取り組みを分かりやすく展示し、最新の技術動向や技術力の高さをアピールすることを狙う。
働き方改革とウェルビーイング(社員の健康と幸福)を重視したオフィス空間を備え、各種環境試験室、バイオ関連研究施設、震災実験施設など、レベルアップした実験施設を常備する。AI制御や最新のICT技術を取り入れ、太陽光、地中熱、大気、雨水などの自然エネルギーと資源を活用し、CASBEE-ウェルネスオフィスなど評価認証の取得やZEBの達成を目指す。
■位置図
<広域図>
<狭域図>
■物件概要
所在地 | 神奈川県海老名市中央 2-46-1 他 |
---|---|
アクセス |
圏央道「海老名 IC」 約 2.8km 小田急線・相鉄線「海老名」駅より 徒歩 9 分 JR 相模線「海老名」駅より 徒歩 11 分 |
敷地面積 | 約 19,825 ㎡(約 5,997 坪) |
延床面積 | 約 40,604 ㎡(約 12,282 坪) |
規模 | 地上 4 階建て |
用途 | 事務所および倉庫 |
着工 | 2025 年 4 月(予定) |
竣工 | 2026 年 6 月(予定) |
(藤原秀行)※いずれも三井不動産提供