商船三井、国際物流の脱炭素化図る活動「Book and Claim Community」ボードメンバーに日本企業で初参画

商船三井、国際物流の脱炭素化図る活動「Book and Claim Community」ボードメンバーに日本企業で初参画

アマゾンやDHLグループなど、温室効果ガス排出抑制の手法普及図る

商船三井は9月13日、国際物流の脱炭素化に取り組む環境保護活動「Book and Claim Community」(ブック・アンド・クレーム・コミュニティ、本部:オランダ・アムステルダム、BCC)のボードメンバーに、日本企業として初めて参画したと発表した。

BCCは国際物流の脱炭素化を促進するため、脱炭素燃料を採用した船舶の温室効果ガス排出削減価値をシステム上で記録し、その削減価値を別の船舶や顧客などに付け替え、温室効果ガス排出を抑制したとみなす手法「Book and Claim」の開発を進めるとともに、脱炭素に取り組む世界中の団体・企業間の情報共有や連携強化を図っている。

商船三井はこれまでの海運業界における脱炭素に向けたファースト・ムーバーとしての活動や、温室効果ガス排出削減量をトークン(取引可能分)として割り当てる「カーボン・インセット」の取り組みが評価され、参画に至ったとみている。

BCCはアマゾンやデロイト、DHLグループ、マイクロソフト、シェル、ワールドエナジーが創設メンバー。加えて、商船三井やメタ、デンマークの海運会社ノルデン、UPSが新たにボードメンバーに名を連ねた。メンバー間で連携し、ブック・アンド・クレームの普及などを図る。

(藤原秀行)

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