市場調査などの手間と時間を大幅削減
物流倉庫オンライン検索・契約サービス「ア・ソコ(à sôko)」を運営するイデアロジーは9月30日、日本最大級の物流倉庫データベースを活用し、エリア別と法人別で物流不動産マーケットの開発・成約・賃料・空室率の動向やランキング、物流や不動産に関連する各種統計をリアルタイムで閲覧できるサービス「スタッツ」の提供を10月1日に始めると発表した。
「スタッツ」は、主に倉庫を貸したい不動産会社や投資家向けのサービス。物流不動産マーケットの開発・成約・賃料・空室率の動向(グラフ)やランキング(表)をエリア別(全国/地方/都道府県/市区町村)または法人別(総合/デベロッパー&投資家/J-REIT/事業会社)にリアルタイムで閲覧することができる。
開発・成約・賃料の推移(全国/年↔月)
空室率の推移(全国/週↔月↔年)
供給情報(賃貸用倉庫/自社用倉庫、ストック/フロー)
同社は「スタッツ」を利用することで、オーナー企業の用地・物件取得、物件開発、マーケット調査や分析に要する手間と時間を大幅に減らせるとみている。
例えば、神奈川県厚木市(募集面積全国7位)の土地の購入を検討するためにマーケット調査をする場合、「スタッツ」は厚木市の募集面積が11万6828坪、坪当たり平均募集賃料が4553円、過去の年平均成約面積が1万4412坪との具体的な数値を提示。現況は供給過多状態でリースアップ(満床)まで数年を要し、空室率が高いと賃料相場が下がる可能性が高いと予測することが可能という。。
開発・成約・賃料の推移(厚木市/年↔月)
空室率の推移(厚木市/週↔月↔年)
需要(成約)情報(厚木市)
賃料(募集/成約)情報(厚木市)
空室率(厚木市)
また、市区町村単位のランキングを活用すると、日本全国で「開発(供給)が多いエリア」、「募集(空室)が多いエリア」、「成約(需要)が多いエリア」、「賃料が高い/安いエリア」等を簡単に調査することが可能。
法人別マーケット情報も各オーナーの運営状況をリアルタイムに表示。各オーナーの物件開発状況、マーケットシェアや空室率(リース進捗率)をランキングとグラフでリアルタイムに把握できるようサポートする。
物流施設オーナーランキング(総合:デベロッパー&投資家&J-REIT)
エリア別のうち都道府県および市区町村と法人別マーケット情報は有料会員向けサービス。その他物流や不動産に関連する各種統計はリアルタイムで全会員が無料で閲覧・利用が可能である。
消費者物価指数(CPI)
景気動向調査(DI)
物流コスト調査
建築単価_倉庫(構造別)
「スタッツ」は今回リリースするコンテンツに加え、独自で集計・分析したビッグデータを活用し、物流不動産マーケットに有用な下記コンテンツを追加で提供する予定。
(藤原秀行)※いずれもイデアロジー提供