「荷待ち・荷役2時間以内」順守後押し
Hacobuは11月12日、トラックなどの動態管理サービス「MOVO Fleet(ムーボ・フリート)」に関し、多角形エリアを対象に、指定されたエリアにあるデバイスを絞り込んで特定のエリアへ対象物の出入りを検知する技術「ジオフェンス」を駆使した判定を行う機能を実装したと発表した。
同社は新機能を使うことで、工場敷地内など、従来の円形の場所ではエリア同士が重なり合う可能性のある近接地点でも、より正確な到着・出発実績を取得できると見込む。
2025年度以降、順次施行予定の改正物流総合効率化法は、1運行当たりの荷待ち・荷役時間が合計2時間以内になるよう、荷主企業と物流事業者が協力して荷待ち・荷役時間を削減していくことを強く求めている。
順守するには受け渡し場所ごとの荷待ち・荷役時間を集計し、時間削減余地を検討することが不可欠なため、新機能を開発した。事前の地点登録により、その地点に着荷したか否かを自動判定し、配送完了時間や、その地点滞在時間を記録できるようにしている。
従来のMOVO Fleetでは、ジオフェンスの判定エリアを円形でしか設定できなかった。
従来の、円形での自動着荷判定エリア。エリア同士が重なってしまう課題があった
多角形エリアの頂点の追加・移動は、マウスカーソルのドラッグ操作で直感的に行えるようにしており、PC操作に不慣れな人も問題なく使えるとみている。
(藤原秀行)※いずれもHacobu提供