欧州事業拡大、海外全体の成長図る
SBSホールディングス(HD)は12月24日、オランダに本拠を置き、グループで3PLなど物流事業を展開しているブラックバードロジスティクスを買収すると発表した。
ブラックバードはグループ全体を統括する持ち株会社で、傘下の中核事業会社ズワルウロジスティクスは1948年設立。ディスカウント小売事業者らの物流をサポートしている。欧州最大のロッテルダム港で倉庫サービスを拡大しているほか、欧州全域で貨物利用運送を手掛けるなど、収益を伸ばしている。
ズワルウのほか、ズワルウシッピング、ズワルウウェアハウジング、マースフラクテカスタムズ、トランスミッションホーンもブラックバード傘下で事業展開している。
SBSHDはズワルウグループを収め、欧州で3PL事業を拡大させて中国やアジアの既存事業と連携を強化、海外事業全体を成長させていきたい考え。
ブラックバードの2023年12月期の連結売上高は4442万ユーロ(約71億円)、営業利益は1101万ユーロ(約18億円)だった。
SBSHDは中間持ち株会社「SBSヨーロッパ」を新設した上で、同社が2025年4月1日付でブラックバード株式の80%(議決権ベース)を約78億円で取得する予定。
(藤原秀行)