製造領域における業務効率化により品質向上を実現
フューチャー株式会社(証券コード:4722)の主要事業会社であるフューチャーアーキテクト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:谷口友彦、以下フューチャーアーキテクト)は、同社が独自開発したスマートフォン上で稼働するAI-OCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)ソリューション「Future EdgeAI」(※1)を、2024年12月末より鴻池運輸株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長執行役員:鴻池忠彦、以下鴻池運輸)の製造受託業務に導入しました。
「Future EdgeAI」はオフライン環境でも携帯端末で動作する、AI-OCR技術を核とした業務効率化ソリューションです。多くの物流現場への導入実績があり、製品ピッキングや棚卸、検品など現場の様々な業務において運用に合わせたカスタマイズを行いながら、業務効率化を実現してきました。鴻池運輸では2024年4月に、物流倉庫でのバーコードや 2 次元コードの表示がない製品のピッキング業務に「Future EdgeAI」を導入(※2)しましたが、今回新たに、同社の千葉東営業所において、メーカーからの委託により製造する住宅設備の製造数チェック作業に適用します。
鴻池運輸の千葉東営業所では、メーカーからの委託により数百種類におよぶ住宅設備の製造と保管、出荷業務を行っています。従来、完成した製品は縦置き、横置きと混在した状態でパレットに積み上げられ、担当者はパレットに貼られている製造指示書記載の型番・数量と、梱包された製品一つ一つに貼られているラベルを目視で照合していました。
今回のプロジェクトでは、「Future EdgeAI」を搭載したスマートフォンとPCを連携させて完成品の数をチェックする仕組みを導入しました。梱包した製品を載せたパレットを指定位置に配置し、担当者がパレット側面をスマートフォンで撮影すると上面に設置したスマートフォンが連動して撮影を行います。「Future EdgeAI」が自動で製造指示書と製品ラベルを読み取り、予定通りに製造が行われたかどうかのチェック結果はPCに表示されます。目視での作業がなくなることで月間23時間の業務削減を図り、かつ、委託製造業務の品質向上にも寄与します。
製造領域では初の「Future EdgeAI」活用事例となる本プロジェクトを端緒に、今後も製造、建築、流通・小売、卸売事業など様々な現場業務への適用拡大を目指します。
……