関光汽船、梱包から輸送までの一貫サービス「Ferry Packaging Solution」を開始
国際・国内フェリーおよびRORO船による輸送で実績のある関光汽船株式会社(本社:山口県下関市、社長:入谷一成)は、顧客ニーズに応えるべく、新たに梱包事業を開始した。
近年、同社には物流の上流工程にあたる梱包の手配を含めた一貫輸送サービスへの要望が高まっており、今回の事業開始はこうした声に応えるもの。同社が得意とするRORO(Roll-on/Roll-off)荷役方式による高品質な輸送と、一貫した輸送手配によるリードタイムの短縮を強みに、半導体・液晶関連装置や産業機械などの輸出貨物を中心に梱包手配の取り込みを行っていく。
新事業の拠点として、下関港湾地区内のフェリー接岸バースに隣接する場所に梱包作業場を設置。これにより、貨物の横持ちコストを削減し、梱包からバンニングまでを一貫して自社手配を行うことで、さらなるリードタイムの短縮を図る。
また、RORO荷役方式の特性を活かし、梱包仕様の変更による木材使用量の削減や輸送コスト削減といったカーボンニュートラルへの貢献も視野に入れる。航空機輸送やコンテナ船輸送で一般的な頑丈なケース梱包に対し、フェリー・RORO船輸送では貨物への振動や衝撃が少ないため、スキッド梱包などの簡易梱包への切り替えを提案していく方針。輸送先においては、同社の海外現地法人が一貫して輸送を手配することで、品質と安全性を確保する。
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