豊田自動織機、トヨタグループで買収へ★初報

豊田自動織機、トヨタグループで買収へ★初報

TOBなど経て株式非公開化を予定

豊田自動織機は6月3日、トヨタ自動車グループなどから提案があった買収を受け入れると発表した。

トヨタ自動車系のトヨタ不動産が今年12月上旬をめどに、豊田自動織機へのTOB(株式公開買い付け)を開始、最終的に株式を非公開化する予定。

豊田自動織機は1926年発足。その後、自動車部門を分離して1937年に誕生したのがトヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)で、豊田自動織機はトヨタの源流と位置付けられている。

6月3日時点でトヨタが豊田自動織機株式の24.66%を所有しており、他のトヨタグループ企業やトヨタ自動車の創業家出身の豊田章男同社会長の持ち分を合わせると約4割に達する。一方、豊田自動織機はトヨタ株式の約9%を保有している。

近年は機関投資家から豊田自動織機に対し、保有資産を有効活用するよう求める声が上がっていた。豊田自動織機は非公開化で、株式市場の変動に左右されず中長期的に経営改革に取り組める体制を整えたい考えだ。

(藤原秀行)

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