球面滑り支承を178台設置して施設・貨物の安全性に配慮
日鉄エンジニアリングは7月8日、三井不動産から建設工事を受注していた物流施設を含む複合用途の産業施設「三井不動産インダストリアルパーク羽田(MFIP羽田)」(東京・大田区)を6月30日に完成・引き渡したと発表した。
施設規模は鉄骨造地上5階建て(免震構造)、延べ床面積約8万1030平方メートル、鉄骨重量約9800トン。日鉄エンジは設計・施工業務を一括して請け負い、施設に保管される貨物の増減による荷重変化に対して常に安定的な免震性能を発揮する自社製品の球面滑り支承「NS-SSB」を178台設置。施設だけでなく保管される貨物の安全性にも配慮した構造となっている。建設地は首都高1号羽田線と羽田空港から至近距離に位置。デザイン性の高い外壁パネルを採用した印象ある外観も特徴だ。
鋼構造分野に強みを持つ日鉄エンジは物流関連施設を得意領域の一つとして実績を積み上げており、直近10年の受注案件は延べ床面積で約220万平方メートルに上る。今期は4月にオリックスの「松伏ロジスティクスセンター」(埼玉県松伏町)と伊藤忠商事の「アイミッションズパーク印西2」(千葉県印西市)、5月には東京都運送施設事業協同組合の「新木場フェニックストランスファーセンター」(東京・江東区)を相次いで完成・引き渡している。
日鉄エンジニアリングニュースリリースより
(鳥羽俊一)