結び付き強め、事業体制拡充図る
常石造船は6月30日、三井E&S傘下で商船の設計・開発などを手掛ける三井E&S造船(東京都港区台場)を完全子会社化したと発表した。併せて、三井E&S造船の社名を同日付で「常石ソリューションズ東京ベイ」に変更した。
三井E&Sは今年4月、三井E&S造船の保有株式を常石造船に全て売却する方針を公表していた。
常石造船は従来、三井E&S造船株式の66%を持っており、予定通り残る全株を追加で取得した。完全子会社化して結び付きを強め、事業体制の拡充を図る。
三井E&Sは船舶の設計など造船事業から完全に退き、港湾のコンテナクレーンなどの領域に経営資源をより手厚く投入、成長を目指す。
株式の追加取得額は開示していないが、三井E&Sは4月、2026年3月期の単独決算で売却益約42億円を特別利益に計上する見通しになっていると開示していた。
(藤原秀行)