現地捜査当局が逮捕、捜査継続
バンダイナムコホールディングス(HD)は7月25日、グループで物流を手掛けているバンダイロジパルの海外子会社の元従業員が不正行為を働いていたと発表した。
バンダイナムコHDによると、2021~23年に香港の現地法人「BANDAI LOGIPAL(H.K.)」の元従業員が、取引先などと共謀し、バンダイロジパルから約5億円を不正に詐取していたという。
バンダイロジパルが現地の捜査当局に通報、当該の元従業員は2024年1月に逮捕され、今も捜査中。バンダイロジパルは当該の元従業員を逮捕当日に懲戒解雇した後、民事でも賠償を求めて提訴した。
バンダイナムコHDは捜査が続いていることを理由に、詐取の具体的な手口など詳細は開示していないが、現地捜査当局から情報開示を許可されたため概要を公表した。
責任を取り、バンダイロジパルの代表取締役ら常勤取締役の報酬を24年4月から3カ月間、30%減額するなど関係者を処分した。併せて、バンダイナムコHDは再発防止に向け、バンダイロジパルの社内に海外子会社管理部門を新設するなどの措置を講じた。
(藤原秀行)