提携も、物流事業強化図る
日本郵便は10月6日、ロジスティードホールディングス(HD)株式の19.9%(議決権ベースで14.9%)を、米投資ファンド大手KKRグループから取得すると発表した。
取得は今年12月以降の予定で、取得額は約1420億円を計画している。取引の完了後はKKRがロジスティードHD株式の75.1%、日立製作所が10%それぞれ保有する予定(いずれも議決権ベース)。日本郵便からロジスティードに取締役を1人派遣する。
併せて、ロジスティードHD、傘下のロジスティードと資本・業務提携契約を締結した。
物流事業を強化したい日本郵便と、国内の企業向け物流などを拡充したいロジスティードの思惑が一致した。
日本郵便は宅配のゆうパックとロジスティードの企業向け物流のネットワークを組み合わせ、新たなサービスの開発などを目指す。
ロジスティードは2023年にKKRが日立物流から買収した。KKRと組み、国際物流の拡大などで成長を図っており、27年度の再上場を目指している。収益力向上へ日本郵便と連携を強化する。日本郵便グループでオーストラリアの物流大手トールグループと組み、3PL事業などを伸ばすことも視野に入れている。
日本郵便は25年にトナミホールディングスも買収、特積み事業などで連携強化を図っている。
(ロジスティード プレスリリースより引用)
(藤原秀行)