国交省など、渋滞抑制へ対策追加目指す
国土交通省などは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時の渋滞緩和策の一環として、首都高の料金を時間帯によって変動させる「ロードプライシング」導入の本格的な検討を進めている。
7月24、26の両日、首都高の入り口を一部閉鎖したり、開放しているレーンを減らしたりするなどの交通量抑制対策を試行。一定の成果を挙げたが、大会組織委が目標とする「交通量最大30%削減」とはまだ隔たりがあるため、国交省などが追加対策の取りまとめを図る。石井啓一国交相も7月29日の閣議後記者会見で、検討作業を加速させる意向を示した。
ロードプライシングは交通量が多い時間帯は料金を引き上げ、少ない時間帯は逆に引き下げることで交通量を平準化するのが狙い。国交省や東京都、五輪組織委員会など関係者の間でロードプライシングを検討しようとする動きが出ている半面、実施すれば一般道に車両が流入、混雑が激しくなることも予想される。
(藤原秀行)