コメリと日通、JPRのレンタルパレットで国際輸送の一貫パレチゼーション開始

コメリと日通、JPRのレンタルパレットで国際輸送の一貫パレチゼーション開始

積み込みを年間1016時間削減見込む

コメリと日本通運、日本パレットレンタル(JPR)の3社は12月18日、コメリが自社開発商品を輸入する際、JPRのレンタルパレットを導入し、今年10月に国際輸送で一貫パレチゼーションを始めたと発表した。

パレットを活用した業務効率化で海上コンテナへの積み込み時間を年間約1016時間削減する効果を見込んでいるほか、従来発生していた木製パレットの廃棄に起因する環境負荷を軽減できると想定している。




フォークリフトで荷役を効率化

輸出国側の拠点となるNX中国はJPRからレンタルパレットの供給を受け、輸出の前に商品をパレットへ積み付ける。海上コンテナへのバンニングをパレットで実施して省力化。海上輸送を経て、日通が輸入港からコメリ物流センターまでドレージし、海上コンテナからのデバンニングもパレットで済ませる。日本国内のコメリ物流センターに商品をパレット積みしたまま輸送し、空になったパレットはJPRに返却する。


海上コンテナにパレット積みで積載


標準規格のレンタルパレットを企業間で共有することで一貫パレチゼーションを実現

導入経緯

時期(輸送形態)

説明

課題

1999年:

カートン(バラ)輸送

コメリが、自社開発商品の中国から日本への輸入業務を日本通運に委託。当初は海上コンテナの積載効率、輸送コストを考慮し、パレットを使用せず、カートン(ばら)での輸送でスタート。

コンテナへのバンニング、デバンニング(積み・荷降ろし)作業に要する時間が長い。肉体的負担も大きい。

2024年:

木製のワンウェイパレットによる輸送

物流2024年問題に備える取組みが求められるようになったことを受けて、2024年5月より、輸送荷姿カートン(ばら)から木製パレットを利用した輸送に変更し物流現場の負荷を軽減。

木製のワンウェイパレットの購入費が高額。

2025年:

プラスチック製レンタルパレットによる輸送

PRのプラスチック製レンタルパレットによるテスト輸送を2025年9月に実施、10月より本運用を開始。木製ワンウェイパレットの課題を克服して安定的なパレット輸送が可能となった。

導入効果

項目

効果

コンテナデバンニング時の作業時間

・40ftばら積みコンテナと比較して1本当たり約2時間の短縮

・1年間の作業時間約1,016時間の短縮

木製パレット廃棄

・年間約20,000枚以上の廃棄削減

・年間約170トンのCO2削減



(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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