オリックス自動車、センコー、ロボトラックの3社が初の物流自動運転トレーラーで公道実証走行へ

オリックス自動車、センコー、ロボトラックの3社が初の物流自動運転トレーラーで公道実証走行へ

新東名の静岡県内、早期の社会実装目指す

オリックス自動車、センコー、自動運転トラックの開発を手掛けるロボトラックの3社は2月9日、センコーが中継輸送を目的として静岡県内で展開する拠点「TSUNAGU STATION 浜松」~「TSUNAGU STATION 新富士」間で、セミトレーラー型自動運転トラックを活用した初の公道実証走行を2月10日に始めると発表した。

3社は「L4物流自動運転トレーラー推進協議会」を結成しており、国土交通省による「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業」の採択を受けている。



協議会では、ロボトラックが自動運転セミトレーラーの技術開発を担い、オリックス自動車は多様な自動車関連事業で培ったサービス開発の知見を生かした事業検討を担当。センコーは実物流フィールドの提供を通じて、3社がそれぞれの強みを生かしながら、自動運転セミトレーラーの社会実装を目指した公道実証走行に取り組む。

セミトレーラーの自動運転は、車両全長や連結構造に由来する操舵の複雑性、車線変更時における安定制御など、技術的なハードルが高いと目されている。

ロボトラックは独自のAIアルゴリズムと技術を活用し、自動運転セミトレーラーの開発を促進。一方、オリックス自動車とセンコーは実際の物流オペレーションを想定した検証を通じて、自動運転セミトレーラーの社会実装に向けた検討を継続してきた。

今回の公道実証走行は、高速道路上における安全かつ安定的な無人走行技術の確立を主な目的としており、新東名高速道路の新富士ICから新東名高速道路の浜松SAスマートICまでの区間で、ロボトラックが技術開発した自動運転セミトレーラーの公道実証走行を展開する。

発着地として設定する「TSUNAGU STATION」では、中継輸送を想定したトレーラー交換による物流効率化の検証も行う。

今回の実証で使用するセミトレーラーは、一般的なバン型トラックと比較して積載量が増加することに加え、トラクター(牽引車)とトレーラー(荷台)を分離して運用できる点が特徴。トレーラーのみを物流拠点で交換することで、積載貨物の積み込み・荷下ろし作業時間を走行から分離できるため、トラクターはすぐに次の輸送へ移ることができると想定している。



さらに、自動運転と組み合わせることでドライバー不足による物流現場の停滞も解消できるため、トラクターの稼働率向上と物流オペレーション全体のさらなる効率化が見込まれるとみている。


実証のイメージ


使用車両

3社は今後、実証結果を踏まえながら、関東~中部、さらに関東~関西へ実証区間の段階的な拡大を目指す。有人区間と無人区間を組み合わせた運行モデルとセミトレーラーを活用した中継輸送の有効性を見極め、自動運転トレーラーの早期の社会実装と商用運行の実現を目指す。

(藤原秀行)※いずれも3社提供

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