航海当直船員の飲酒規制、対象を拡大

航海当直船員の飲酒規制、対象を拡大

「平水区域」のみ通る船舶も禁止、省令改正し20年4月施行へ

国土交通省は10月25日、東京・霞が関の同省内で、交通政策審議会海事分科会の船員部会(部会長・野川忍明治大専門職大学院法務研究科教授を開いた。

同省は船員の酒気帯び対策を強化するため、航海当直に就く船員の飲酒規制を強化し、陸岸に囲まれ年間を通じて静穏な「平水区域」のみを航行する船舶も対象に加える案を提示、部会メンバーから了承を得た。

同省は船員法の施行規則を改正、2020年4月1日に施行する予定。

現行の船員法は船長が酒気帯びの船員に航海当直をさせることを禁止しているが、平水区域のみを通る船は明確に禁じておらず、海運分野の飲酒対策に関する有識者らの検討会が今年8月に公表した報告書でも対応を求めていた。

平水区域は東京湾や大阪湾、瀬戸内海などが指定されている。

(藤原秀行)

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