災害対応や輸送力拡充狙い、財政投融資活用の公算大
政府は近く取りまとめる新たな経済対策の一環として、全国の高速道路の車線拡大を盛り込む方向で調整している。
災害発生時に交通網が寸断される事態を回避するとともに物流基盤強化の狙いがある。具体的には新東名道や新名神道の一部区間を4車線から6車線に増やす計画などを打ち出すことを検討。併せて、現在暫定2車線で運用している区間の4車線化についても含める可能性がある。
防災対応としてはこのほか、相次ぐ台風襲来で大規模な水害が発生したことなどを踏まえ、堤防やダムの強化、無電柱化工事の推進といった事業も焦点となっている。
費用は2019年度補正予算案と20年度当初予算案に振り分けて計上する見込み。高速道車線拡大は従来と同じく、政府の財政投融資(財投)を活用する公算が大きい。
(藤原秀行)※写真はイメージ