ZMPと共同で制限区域内での技術検証
鴻池運輸は9月27日、国土交通省の「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験 実証実験実施者」に選定されたと発表した。
ロボット開発のZMPと共同応募していた案件で、今年11月~来年2月ごろにかけて成田国際空港で実証実験を行う予定だ。
プロジェクトは国交省航空局が深刻化する空港の地上支援業務における労働力不足への対応として、制限区域内で自動走行車両を用いた乗客・乗員の輸送について検討するもの。
実験では同空港で地上支援業務の一部を請け負っている鴻池グループの日本空港サービス(JASCO)が、作業スタッフの空港内移動にZMPが提供する自動運転車を使用して一般道とは異なるルール・環境下で自動運転技術の実装に向けた検証と課題抽出を行う。
外国人旅行客の急増や2020年開催の東京オリンピックを控え、国内の各空港では人手不足が喫緊の課題となっており業務の省力化・効率化が求められている。
空港向け地上支援業務で豊富な実績とノウハウを持つ鴻池、自律走行型ロボットや自動運転技術、自動運転車両管理システムなどの開発を手掛けるZMPがタッグを組み、両社の知見・技術を組み合わせて国内初となる試みに取り組んでいく方針。
(鳥羽俊一)
ZMPが提供する自動運転車(鴻池運輸プレスリリースより)