船員や航空機乗務員の円滑移動確保策も模索を確認
国土交通省は6月30日、日本、中国、韓国の3カ国による第8回物流大臣会合の特別セッションを同29日にテレビ会議形式で開催したと発表した。日本からは御法川信英国土交通副大臣、中国は戴東昌交通運輸部副部長、韓国は金良洙海洋水産部次官がそれぞれ参加した。
会合後に発表した共同声明では、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、物流の最前線で業務に従事している関係者に謝意と敬意を表明。将来パンデミック(感染症の世界的大流行)が発生しても打撃を受けにくいよう国際物流の強靭性と持続可能性を高めるため、3国間の協力と連携を強化することで一致した。
また、大臣会合を可能な限り早期に神戸市で開催することも盛り込んだ。
声明は「パンデミックによってもたらされる悪影響を克服し、将来パンデミックによって打撃を受けにくい地域の物流ネットワークを共同で構築するため、国内物流政策の観点においても、相互に経験やベストプラクティスを共有する取り組みをさらに強化する」と明言。
越境の貨物輸送を支障なく行うため、検疫措置を妨げない範囲で船員や航空機乗務員の移動を可能な限り円滑に実施できる方策を模索する方針なども打ち出した。
特別セッションに参加した御法川副大臣
特別セッションの模様(いずれも国交省ホームページより引用)
(藤原秀行)
共同声明の日本語仮訳はコチラから(国交省ホームページ)