One Capitalがデジタル化支援の投資ファンド組成、医療や物流など向けSaaS手掛けるスタートアップ企業対象

One Capitalがデジタル化支援の投資ファンド組成、医療や物流など向けSaaS手掛けるスタートアップ企業対象

50億円で10年間運用、みずほやエーザイなど出資

独立系ベンチャーキャピタルのOne Capital(ワンキャピタル、東京・港南)は7月7日、投資ファンド「One Capital 1号投資事業有限責任組合」を組成、投資活動を始めたと発表した。

企業のデジタル化を促進するのが狙いで、クラウドベースでソフトウエアを提供するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を手掛ける有望な国内のスタートアップ企業などに投資する計画。従来の働き方を変える「Future of Work」領域に重点を置く。

規模は約50億円で、最大100億円まで増やす可能性がある。運用期間は今年5月から10年間だが、最長で2年間延長する可能性があるという。

投資ファンドにはみずほ銀行やふくおかフィナンシャルグループ系ベンチャーキャピタル、エーザイ、Sansan、日本アジアグループなど国内外の機関投資家や企業が出資している。

One Capitalは10年以上にわたってスタートアップ投資などを手掛け、米セールスフォース・ドットコムのコーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)日本代表も務めた浅田慎二氏が代表取締役CEO(最高経営責任者)となり、今年4月に創設。米ボストンコンサルティンググループなどで大企業のデジタル変革の支援実績を重ねてきた坂倉亘氏が取締役COO(最高執行責任者)に就いている。


浅田氏(左)と板倉氏(One Capital提供)

(藤原秀行)

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