三井物産がオンラインによる医薬品配送の実証実験

三井物産がオンラインによる医薬品配送の実証実験

兵庫と福岡で診療・服薬指導を含む一貫モデルを検証

 三井物産は10月25日、兵庫県養父市と福岡市でオンラインによる医薬品配送の実証実験を行うと発表した。

 スマートフォンなどのテレビ電話機能を活用し、患者が通院せずに自宅で診療・服薬指導・医薬品の受け取りまでを行える仕組みを検証する。

 国家戦略特別区域で認定を受けた「オンライン診療・オンライン服薬指導・医薬品配送一貫モデル」の実証事業。養父市では地元診療所・薬局と連携するほか、福岡市では薬局事業を手掛ける総合メディカル(福岡市、三井物産25.51%出資)と共同で実施する。

 また、オンライン薬局や医薬品宅配などを展開する医薬系ベンチャーのミナカラ(東京・港区)と協力。一貫モデルを管理・実施するシステムを提供し、利便性と治療継続性について考察・分析する。

 とりわけ中山間地域や離島では、高齢化の進展に伴い診療所などの医療機関ならびに薬局へ通うことが困難な患者が増加しつつある。これが診療・通院の中断を招き症状を悪化させることも少なくない。重症化による医療費の増大も課題となっている。

 三井物産は今実証事業を通じて、通院困難者への貢献および医療費抑制に資するモデルの構築を地域の医療従事者と連携・協力して取り組んでいく考え。

(鳥羽俊一)


実証事業の概要図(三井物産プレスリリースより)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事