危険物も一部含まれている可能性、事故原因究明へ
中国から米国に向かう途中、荒天で搭載していたコンテナが大量に流出したとみられるオーシャンネットワークエクスプレス(ONE)運航のコンテナ船「ONE Apus(ワンアーパス)」が12月8日、神戸港に寄港した。
ONEなどによると、ワンアーパスは14万6694トン、全長364メートルで約7000本のコンテナを搭載可能。船主はチドリ・シップ・ホールディング(東京都中央区京橋)で、NYKシップマネジメント(シンガポール)が管理を担っている。
中国広東省深圳の塩田港から米カリフォルニア州のロングビーチ港に向かっていたが、11月末にハワイの北西約1600カイリ(約3000キロメートル)の海域で荒天に遭遇。コンテナ約1800本が海に落下したとみられるほか、甲板上のコンテナも多くが倒壊し、船体も損傷した。
このため、ONEは営業航海の継続が困難と判断、日本で事故原因の究明や船体・貨物の検査を行うことにした。
現状ではいつまで日本に寄港するかなどのスケジュールは不明。流出したコンテナのうち約60個は花火や電池などの危険物を搭載していた可能性が高いという。
「ONE Apus」(ONEプレスリリースより引用・クリックで拡大)
陽が当たると、より一層、コンテナ崩落事故の大きさが分かる、ONE APUS pic.twitter.com/yYFUIwWelW
— ひでむら (@hidemura_2009) December 8, 2020
バンザーイ…無しよ、くらい傾いてるな… ONE APUS pic.twitter.com/BaT6tr9RfD
— ひでむら (@hidemura_2009) December 8, 2020
※写真と動画はTwitterアカウント「ひでむら」氏の投稿を引用
(藤原秀行)