ワイヤーで引き上げ、物流など多様な業界に提供目指す
パナソニック子会社で物流現場などの作業負荷を軽減する着用型ロボット「パワードウェア」を手掛けるATOUN(アトウン、奈良市)は1月26日、作業時に腰と腕の負荷を同時に軽減するパワードウェア「ATOUN MODEL Y+kote」を同25日に発売したと発表した。
新モデルは荷物を持ち上げる際、センサーが体の動きを感知し、左右の手に装着したグローブに取り付けてあるワイヤーをモーターで巻き取り、重いものを持った腕を引き上げるのを支える。同社は「ワイヤーを用いたフレームレスな腕のアシスト機器の量産化は世界初」と説明。物流や建設、繊維、製薬、農業など多様な業界に売り込んでいく構えだ。
新モデルはワイヤーで腕を引き上げる際の稼働方法を3つのモードから選べるようにし、作業の形態などに合わせて細かくサポートできるよう配慮している。稼働時間は約2・5時間。
昨年10月に東京都内の鈴与拠点で行った新モデルによる作業デモの様子(ATOUN提供・クリックで拡大)
(藤原秀行)