割増賃金を自動計算、休日出勤や残業発生過多のアラートに活用可能
物流施設の庫内業務進捗状況を可視化するクラウドベースのシステム「ロジメーター」を展開しているスタートアップ企業のKURANDO(クランド、東京都品川区西品川)は1月29日、機能の追加・バージョンアップを行ったと発表した。
ロジメーターはタブレット端末のアプリに庫内作業実績を登録することで、管理者がリアルタイムで進捗度合いを記録・把握、生産性の動向などの分析結果も共有できる。ユーザーにとっては初期費用不要で月額利用料のみのため、導入のハードルが低いのがメリット。
庫内作業の状況管理に際し、従業員の時間外や深夜、休日出勤の際の割増賃金が自動計算され、休日出勤や残業発生過多のアラートに活用が可能。人員配置状況をリアルタイムで把握できるようにした。直前1時間での人数増減数も表示することで、計画的に人が移動しているかどうかをチェックすることが可能。
併せて、任意に設定した予算グループ別に収支実績をリポートとして作成できる。保管料やリース費用などの間接費も含めて把握することから、従来以上に多角的で精緻な分析を実現できるようにしている。
今後はオーダー数予測支援や必要人時の割り出し、複数拠点の横断比較などの機能を追加することを視野に入れている。同社は今後2年間で500現場程度、5年間で2500現場への導入を目指す。
ロジメーターで人員配置状況を把握する画面のイメージ(KURANDO提供・クリックで拡大)
(藤原秀行)