国交省、昨年12月にも国内で不具合
国土交通省は2月21日、米国で同20日(現地時間)に発生したユナイテッド航空ボーイング777型機のエンジン損傷トラブルを受け、国内で同系列のエンジンを搭載した航空機を使っている日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)に対し、対策の必要性の有無を検討する間、運航を停止するよう指示したと発表した。
国交省や海外メディアの報道などによると、米コロラドのデンバー国際空港からハワイのホノルル空港に向かっていたユナイテッド航空328便が離陸した直後、右側エンジンに損傷が起きたため、引き返した。デンバー近郊では部品が広範囲にわたって落下しているのが見つかった。
同系列のエンジンを搭載した航空機はJALが13機、ANAが19機登録している。昨年12月には、やはり同系列のエンジンを搭載したJAL904便が那覇空港から羽田空港に向かう際、左側エンジンに不具合が発生、引き返した「重大インシデント」が起きており、エンジンの破損が確認されていたため、国交省が点検強化を指示していた。
(藤原秀行)