コロナ禍が影響、成約運賃は18カ月連続で低下
全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会が3月1日発表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、2月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比1・1%増の8万9352だった。
2019年5月以来、1月末まで前年水準を割り込み続けてきたが、22カ月ぶりのプラスとなった。ただ、前年の水準自体がもともと低い上、小幅な増加にとどまっており、まだ本格的な底打ちとは程遠い状況だ。
19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップして件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因。20年以降の件数激減は新型コロナウイルスの感染拡大による国内外の経済情勢悪化が重しとなっている。2月の求車成約件数は0・7%減の2万3054で再び前年水準割れに転じた。
2月の成約運賃指数(10年4月=100)は117で、前月からは2ポイント、前年同月からは6ポイントそれぞれ低下した。指数が下がるのは前年同月比で18カ月連続となった。
(藤原秀行)
発表資料はコチラから(全ト協ウェブサイト)