店舗の商品注文、PBも容易に購入可能
食品スーパーのライフコーポレーションとインターネットスーパー立ち上げ支援を手掛けるスタートアップ企業の10X(テンエックス)は3月8日、10Xのソリューションを活用し、新たにネットスーパーのモバイル端末向け無料アプリの提供を同日始めると発表した。
ライフのネットスーパーは2月時点で61店舗を対象に実施。2020年度のEC売上高は前年比5割増と伸びている。「ライフネットスーパーアプリ」は、ライフの店舗で取り扱っている商品の中から注文、自宅で受け取ることが可能。アプリは特売の商品を分かりやすく表示し、ライフの4種類のPB(プライベートブランド)商品も購入対象に加えている。
他にも、いつも買う商品を「お気に入り」に設定すれば、一括でカートに追加できるようになり、買い物の時間短縮につながると見込む。
ライフが利用しているのは、10Xが展開している小売事業者がネットスーパーを大規模な初期投資なしで迅速に始めることが可能なサービス「Stailer(ステイラー)」。20年にはイトーヨーカ堂のネットスーパー向けにモバイル端末向けアプリを構築するなど、利用が広がっている。
ライフは21年度にECの売上高を100億円まで高める計画を掲げており、使いやすさにこだわっているステイラーを活用し、目標達成に近づきたい考えだ。
ライフの加藤崇CX共創推進室長は「これからライフと10Xはリアル店舗とネットが融合した新しい価値を作り、提供していきたい」とコメント。10Xの矢本真丈社長は「(ライフが構想している)“未来のスーパー”の実現に向け、プロダクトとオペレーションの両面でサポートさせていただきたい」と語った。
モバイル端末向けアプリの画面イメージ(以下、いずれもライフコーポレーションプレスリリースより引用)
ネットスーパーの運営イメージ
(藤原秀行)