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清水建設、日立物流の協力得て都心の建築工事現場で物流改革へ

清水建設、日立物流の協力得て都心の建築工事現場で物流改革へ

システム上で資材の要望を公開し運搬効率化、コスト15%削減も

清水建設は3月15日、日立物流の協力を得て東京都心の建築工事現場の物流改革に着手すると発表した。

4月から清水建設と協力会社の物流関連コストを削減する建設物流システム「シミズ・スマート・ロジ」を東京支店傘下の現場を対象に展開。当初は大型現場を含む10現場と協力会社19社が参加しプロジェクトを開始する。今後は対象の現場や資材を徐々に広げ、2年以内に東京支店での本格運用を目指す。

大都市圏の建築工事現場は資材を仮置きできるスペースが少なく、特に仕上げの工事段階に入ると、工程を勘案しながら建材メーカーを含む多くの協力会社から少量ずつ資材を現場に搬入している。

少量搬入では運搬車両の積載効率が良くないため、結果として生じる無駄な物流コストが資材コスト増の一因になっている。協力会社は各現場の工程を優先して生産ラインを稼働させるため、稼働効率が低下。現場でも搬入資材の仮置きなどの荷さばき対応に大きな手間を要することになる。

シミズ・スマート・ロジは、協力会社・現場間の物流に中間物流拠点「ロジセンター」を介在させるのが特徴。その上で現場はウエブシステム上に資材のリクエスト情報(数量と納入期間)を公開し、この情報を活用することで協力会社は中間物流拠点へ、物流拠点は現場へそれぞれ資材運搬を効率的に行えるようになると見込む。

中間物流拠点を介在、積載の無駄排除

第1弾として、日立物流が茨城県に構えている「守谷倉庫」の一部(2300平方メートル)をロジセンターとして活用。日立物流と共同で同センターを運営する。当初対象とする資材は、物流コストの削減余地が大きいサッシュ、スチールドア、OAフロアなど14種類を設定。協力会社は各現場のリクエスト情報を満たせば、自社の都合で生産ラインを効率的に稼働させられる上、自社にとって最適なタイミングで資材を運搬車両に満載してロジセンターに運搬できるようになる。

また、ロジセンターはリクエスト情報を踏まえて異なる資材を満載し1つの現場に運搬したり、あるいは複数の現場に対して必要な資材を満載して運び込んだりすれば積載容量の無駄が解消できるとみている。

清水建設が試算した結果、協力会社側は運搬費を約15%、製作費を約3%、現場は荷さばきに関わる労務費を約5%それぞれ削減できる見込みになった。また、10現場・19社の参加を1年間継続した場合、10トンと4トン積みトラックによる運搬を計約220回分削減できるため、CO2の発生量を60t程度削減できる見通し。

他にも、センターを輸入資材の一時保管場所としても活用すれば、為替レートが有利な時期にコンテナ満載で資材を輸入しておき、収益への影響を抑えられることも想定するなど、多角的な活用を目指している。


「シミズ・スマート・ロジ」の概要(清水建設プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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