まだ全体の1割、物流施設など全容解明はほど遠く
KYBは12月7日、免震・制振用オイルダンパーの性能データを改ざんしていた問題に関し、国の基準などに適合していない疑いのある製品を納入していた先として、新たに岐阜県の病院1件を公表した。今回は免震だった。
具体名が明らかになったのはトータルで124となったが、現時点で各地の納入先計964件のうち、いまだ1割余りにとどまっている。
公表は市役所庁舎や病院など公的な建物が過半を占めており、全国で25に上る物流施設など民間施設については情報開示が進んでいない。問題発覚から間もなく2カ月となるが、全容解明にはほど遠い状況がまだまだ続きそうだ。
同社は11月15日、新たに不正行為の疑いがある製品が見つかったと発表したが、今回の病院については「影響を反映していない」と説明している。
(藤原秀行)